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教養が無いのは辛い2013年07月25日 21時42分29秒

お医者さんというのは所詮、技術屋さんですから、ごく一部の例外的な先生を除いて教養の深い人などまずいません。
ええ、ぼくも他業種の人と話していると、自分の教養のなさに悲しくなります。

ぼくが現在興味を持っていることの一つに「中国」があります。
かつて中国は先進国だった。
官僚制度を発達させて、試験を突破した優秀な若者を国中から集めて、極めて高度な文化を保ってきました。
世界の歴史で中世にあたる時期においては、文明の先進性としてイスラムと中国が双璧だったと言えるでしょう。

しかし現在の中国はどうでしょうか?
GDPは日本を追い抜いて世界で2位。
軍事力だって底がしれません。人口13.5億人で、地球上の人間の5人に一人は中国人です。
医学界でも中国を警戒する声をけっこう聞きます。
このままでは、基礎医学でも臨床医学でも中国は日本を凌駕するという意見です。

だけど、本当にそうでしょうか?
GDPが高いのは当たり前かもしれません。だって13億人もいるんだから。
単純に言えば、人間一人あたりのGDPは、中国は日本の1/10ということになります。
日本の対中国ODAはおかしいという意見もありますが、やはり中国は貧しい国なのです。

ではなぜ、中国は遅れをとったのか?
ぼくは個人的には阿片戦争の後遺症があまりにも大きいためだと考えていました。
そしていくつかの本を読んでみたのですが、悲しいかな、教養が無いためによく理解できない。
阿片戦争はそれほど大きなファクターではないのかもしれない。
では、なぜ(いわゆる)近代化が遅れたのかというと、どうも中国は多民族国家ということが国のまとまりに影響しているらしい。
ですが、きちんと理解するまでに至りませんでした。

人生の残り時間などあまりありませんから、今後、どういう方面へ知識を伸ばすか本当に難問ですね。
え? 地道に医者をやってろ?
仰る通りかもしれません。