大変面白く読みました。
いわゆる専門家とは言えない新聞記者さんが、よくぞここまで取材して書いたなと思います。
現在論争があって議論が決着して部分に関してはその通りに書いてあって、そういう記述のしかたはとてもレベルが高いと思います。
書き方、語り口も実に読者に優しく、読み物としても楽しさが十二分にありました。
さすが講談社現代新書、傑作だと思います。
本書で一番言いたかったのは現生人類が猿人から原人、旧人、新人と一直線に進化してきたのではない、ということでしょう。
ちょっとカッコつけて言わせてもらえば、ぼくも一応科学者(もどき)なので、このくらいのことは知っていました。
ですがもちろん僕の知らないことも多数書かれており、知的興味が湧いてくるような話が満載でした。
人類史研究などには余り研究予算が付きませんが、医学研究への不明朗な金の流れを知ると、こういう分野にももっと研究費をつぎ込むべきだと思ってしまいます。
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