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こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち (文春文庫) 渡辺 一史2013年07月18日 22時28分03秒

こんな夜更けにバナナかよ
文庫本になったので買いました。
以前に単行本で読んでいるので、さすがにすべては再読していません。
もっとも興味があったのは、「文庫版あとがき」。
大変面白く読ませて頂きました。

さて、ノンフィクションにはいろいろな形態があり、ぼくは勝手に「ハード」とか「ソフト」とか名付けています。
「ハード」というのはルポルタージュみたいなもの。
「ソフト」というのは、事実に忠実な物語みたいなものです。

それぞれ魅力的ですが、「こんな夜更けにバナナかよ」は、ハード・ノンフィクションの一つの頂点にあると思います。
未読の方は、ぜひ、手に取ってみてください。

渡辺さんは本作を上梓した8年後に「北の無人駅から」という本を出しています。
本当に寡作の作家さんです。
じっくりと力をため込んで書く人なんでしょうね。