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まぐろ土佐船 (小学館文庫) 斎藤 健次2013年07月15日 22時23分28秒

まぐろ土佐船
以前から読もうと思っていたロングセラーの一作です。休日の間に読了しました。

まぐろや漁や海に強い興味があるのかというと、特にそういう訳ではありません。
ぼくは「閉ざされた空間の人間存在」に興味があるのです。
初期の大江健三郎作品が追究していたテーマですよね。

ここで描かれるまぐろ漁は3年にも及びますから、人間関係の濃密性は極限にまで達しています。
ただ作者の斎藤さんはそれを過剰に意味づけしたりせず、淡々と描写していて、その筆の運びがとてもいいなと思います。

船員の会話は「土佐弁」で、中には意味がよく分からない台詞もありますが、斎藤さんによる注釈は最小限にとどめられています。
それによって船の様子が生中継のように臨場感をもって浮かび上がってきます。

漁師の世界にはいくつもタブーがありますが、それを読んでいるうちに、以前に別の本でそういう記述があったことを思い出しました。
そうだ、1966年の本多勝一さんの「北洋 独航船の記録」ですね。
念のために読み返してみると、海のタブーというのは、北でも南でも、時代を越えて継続しているんですね。

斎藤さんはこの船でコック長として料理を作り、陸に上がってからは千葉県船橋市でまぐろ料理屋を開いているそうです。
なんと千葉!
それはぜひ食べに行かなくてはとHPを検索しましたが、現在、お店は改装中で営業していないようです。
再開したらぜひ訪ねてみたいですね。