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工藤写真館の昭和 (講談社文庫) 工藤 美代子2013年07月10日 23時01分26秒

工藤写真館の昭和 (講談社文庫)
今日の診療は午前のみで、患者さんの数も少なかったのですが、なぜかとても疲れてしまい、帰宅した後で少し眠ってしまいました。

目が覚めると俄然元気になって本を3冊読みました(うち1冊は以前から読みかけだった)。
最初に読了した「工藤写真館の昭和」についてちょっと触れておきます。

本書は工藤美代子さんが自分の(主に)祖母に話を聞いて、工藤家の歴史を物語風に再現したノンフィクションです。
登場人物の一人一人がいきいきと描かれていますが、ある意味、普通の家庭とも言えます。
ですから物語の出だしではあまりエンジンがかからず、本書の面白さがどこにあるのかやや分かりにくい感じがします。

ところが読み進めていくうちに、こどもが成長し、軍隊へ行き、あるいは結婚して家庭をもち、そんな具合に各人のドラマが転がり始めていくと、読む方も感情移入しますから、大河ドラマに引き込まれるように、ページをめくる手が止まらなくなります。

びっくりするような大きなドラマはなくても、「昭和」という「時代性」や「世相」が実に見事に浮かび上がってくるのです。
講談社ノンフィクション賞を受賞したのも当然でしょう。

この世の中に親のいない人はいませんから(一般論ですよ)、誰でも自分の歴史は書けるわけです。
だけどそれを一般の本として出版することは容易ではありません。工藤さんの作家としての力量がはっきりと出ているなと思いました。
沢木耕太郎さんの「無名」もそういう意味ですごい本ですよね。