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世界は宗教で動いてる (光文社新書) 橋爪 大三郎2013年06月26日 22時45分55秒

世界は宗教で動いてる
先日に続いて橋爪先生の本を読みました。
大変、平易に書かれていて、僕のような宗教の素人にはうってつけの新書でした。

日本人は八百万の神とか言って、あらゆるものに神様を見いだしてしまいます。
ちょっと前には「トイレの神様」みたいな題名の曲もヒットした。
日本人の言う神様って、「縁起が悪い」とか「罰が当たる」とか、そういうレベルの験担ぎなんですよね。

だけどキリスト教(ユダヤ教・イスラム教)ではまったく違います。
この世が存在しているのも、あなたが存在しているのも、私が存在しているのも、全部、神様が創ったからなんです。
神様は全知全能です。
だから橋爪先生は、日本の神様と区別するために、Godという呼称を敢えて使っています。
確かにその方が分かりやすい。

アメリカという国の成り立ちも、政治も経済も文化もジャーナリズムも、すべてキリスト教を通じて理解しようと試みると、非常によく分かる。

アメリカでは、「個人対God」という関係がすべての基本にありますから、私たちの文化とまるで違っていても当たり前でしょう。
逆に言えば、アメリカの文化人類学者は日本の文化を見てさぞや驚いたことでしょう。当然ですね。

ですが、自国にとって自国の文明や文化がもっとも理にかなっているのは、いわば自明のことです。
アメリカに留学経験のある人が、アメリカの本質を理解せずに、アメリカかぶれしてしまったりするのは、まんがのようなものです。
ただこの本を読んでいてアメリカが(結果として)良いなと思ったのは、ジャーナリズム。
アメリカの新聞には全国紙なんてなく、各州ごとの部数の少ないものばかり。
その方が、政府は弾圧しにくいので、結果、権力の監視の力は健全でいられるということです。

その点、日本の新聞はいかがでしょうか?
皆さんも紙面を見ながら考えてみてください。

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