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「戦艦ポチョムキン」を観る2013年06月04日 21時53分00秒

先日、フランシス・ベーコンに関するブログで、「戦艦ポチョムキン」について少し触れました。
DVDを買うかどうかかなり迷っているうちに、もしや、You Tubeで観ることができるのではないかと思いつきました。
で、ありました。
全編視聴可能です。

http://www.youtube.com/watch?v=NIKYGwQz--I

今はもう無くなってしまった国、「ソ連」が作ったプロパガンダ映画ですから、120%政治色丸出しの作品です。
ところがね、これがめっちゃ面白い。
ラストまで一気に観てしまう。

オデッサの階段のシーンはやはりすごいですよ。
あんなシークエンスをよく発明したなと感嘆します。
デ・パルマの階段のシーンは、「赤ちゃんの危険」と「犯人逮捕」を天秤にかける実にうまい構成に昇華されており、彼の才能も本当にすごいと思います。

ま、典型的な宣伝映画なのですが、映画そのものに興味がある人は絶対に観なければいけない一本だと思います。
ただね、いくらソ連のプロパガンダと言っても、アメリカだって自国を美化する映画ばかりをいまだに作り続けている訳ですよね。
そういう意味では同じような物です。
1925年(大正14年)の映画とは言え、労働者が虫けらのように扱われ、上官は美味い飯をたらふく喰っているという真実は、今日的に見ても変わりありません。
アベノミクスで金持ちが益々金持ちに成り、庶民は物価高に苦しむというのが資本主義の真髄です。
だけど、内閣支持率は70%。世相が荒むと、国民はファシストを待望するという構図があからさまに出ています。

そんなことも含めて、「戦艦ポチョムキン、ご覧になってはどうでしょうか?