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「棺に跨がる」(文藝春秋)西村 賢太2013年05月10日 23時44分44秒

棺に跨がる
仕事が終わってから富士見町へくり出し、講談社の編集担当さんと痛飲しました。
お店の名前を五味鳥と言います。
この店とは、32年のお付き合いです。
当時、医学部の学生の溜まり場でしたが、現在では、ぼくのようなオヤジの溜まり場と化しています。
つまり30年間客が同じ顔ぶれということです。

鳥料理を食べて、ビールを飲みましたが、ぼくのビールは全然夜を越しませんので、明日の診療にまったく影響はありません。
水を飲んでいるのと同じです。でも太るけど。そして目が冴えるけど。

さて、帰宅して、読みかけだった「棺に跨がる」を読了しました。
で、いつものごとく面白かった。
西村賢太さんの本が面白い最大の理由は、「文体」にあると思います。
中には、こんな日本語ほんとうにあるのか?と思える言葉もありますが、それを含めて文学なんだと思います。
ある意味、音楽を聴いているようです。
もちろん私小説としての自己暴露の痛快さは言うまでもありません。

それから西村さんは「タイトル」の付け方がうまいですね。
これは絶対に本人が考えているのだと思います。
常人にはちょっと思いつかないセンスですよね。

本作は、文字が大きくて読みやすかった。
老眼鏡を使わないで読んだ本なんて、本当に久方ぶりです。
実にありがたいです。

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