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桜を撮る2013年03月23日 21時54分09秒

桜
ぼくは幼少の頃から花を愛でるという感性がなく、草花の名前もひまわりとチューリップくらいしか知りませんでした。

こんなことを書くと、皆さん、引いてしまうかもしれませんが、ぼくは社会人になるまで、桜が咲くのは春のわずかな期間ということを知りませんでした。
なぜ知ったかというと、はい、医局で花見をしたからです。

社会人になったあとも、ひたすら仕事に邁進したので、花をじっくり見るなどという機会はありませんでした。
40歳の時に解離性脳動脈瘤に倒れ、MRI 検査のために廊下の長椅子に横たわっていた時に、窓外の夏草を見て、ああ、ああいう命もあるんだなと、これまでまったく顧みることのなかった生命を見て、脇目もふらずという人生が何か間違っていたように感じたのをよく憶えています。

ぼくが花を見て、それを写真に撮ったりする姿を知れば、小児外科のぼくの後輩たちはきっとびっくりでしょう。
ま、ぼくも歳を取って老成したということです。
今でも花の名はわかりませんが、今日は桜の撮影にでかけました。

20mm, f:1.7 単焦点レンズと、60mm, f:2.8 マクロレンズを持っていきました。
クリニックの近くの桜並木です。
あいにく曇天で、オリンパス・ブルーの実力は発揮できませんでしたが、中には数枚、シャープな画も撮れました。

自宅周辺も、クリニック周辺も、大変桜が綺麗なのですが、やはり大学病院の桜並木にはかないません。
子どもが小さい時は毎年写真を撮りに行っていましたが、ぼくはもう職員ではないので、ちょっと敷居が高くなってしまいました。
大学病院に入院している患者さんは、この時期、桜を見て心を癒してくださいね。