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座椅子を買って、考えた2012年11月05日 22時50分57秒

スタッフルームの座椅子が古くなったので、買い換えました。
今度の座椅子は、大型で、しっかりとした作りで高級感があります。
うちのクリニックも7年目。
全体を見ればまだまだ綺麗ですが、座椅子などのように、へたってきた製品も出てきました。

院長室のエアコンもガタガタ異音がするし、あと何年かで買い換える必要があるかもしれません。
そうすると、数年後には、またかなりの出費がまとめて必要になるかもしれません。

経済的に楽になるのは一体いつなのか?
引退するまでは無理なのでしょうかね。
世間の人は、開業医=金持ちと思っているようですが、これは医者によってだいぶ事情が違います。

ほとんどの開業医は、開院にあたってかなりの金額を借金しています。
1億円くらい借りている友人も何人かいますよ。
たしかに勤務医よりも収入は多いのですが、この収入の中から借金を返済する必要があります。
そして、借金の有無に関係なく、収入が多ければ税金が高くなります。
所得税と地方税を合わせると、50%が徴税されます。

勤務医は定年まで勤め上げれば、最後にはドカンと退職金が入ってきますが、開業医の場合にはこれはなし。
そうなると金銭的には、勤務医も開業医もほとんど差はありません。

では違いは何かというと、開業医は自分の時間が持てるので、人生を有意義に生きることができます。
勤務医、特に大学病院の教授のいいところは、世間の尊敬を集めることができることです。
さらには、自分は働かないで部下に命令できる点でしょうか。
大学教授の不利な点は、開業医の裏返しで、人生を有意義に生きられないことです。

どちらが幸せかは、その人の価値観によるでしょう。
ぼくの場合は大病して、大学を辞めざるを得なかったので、選択することは叶わず今に至っている訳です。
大学を辞めることで、いろいろな人と出会うことができましたので、人生が豊かになったことは間違いありません。
ちなみに家内は、ぼくが大学を辞めて心底喜んでいます。

座椅子から話が飛びましたね。