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「エンデュアランス号漂流記」 (中公文庫) アーネスト シャクルトン (著), 木村 義昌 (翻訳), 谷口 善也 (翻訳)2012年09月27日 22時16分18秒

エンデュアランス号漂流記
師匠に勧められて読んでみました。
今からおよそ100年前の話です。
イギリスの探検家シャクルトンが南極大陸横断を試みますが、エンデュアランス号は沈没。
彼は27人の部下と共に、3隻のボートで無人島に辿りつきます。

ここからシャクルトンは部下数名を選抜し、捕鯨基地のある島まで、1隻のボートで救援を求めに荒海に乗り出します。
極端な飢餓と寒さ。
シャクルトンたちも、無人島に残った部下たちも生命の限界に向き合うことになります。

そして結果は、全員が無事に救助されるのです。

ぼくのお師匠は、この手記は、リーダーはどうあるべきかを教えているとぼくに紹介してくれました。
なるほど、お師匠は東大の前教授ですからそういう視点になる訳です。
シャクルトンのリーダーシップや意志の強さ、道徳観や倫理観の揺らぎのなさは、部下が命を預けるのにふさわしい見事さでしょう。
そして無人島に残った部下たちをまとめたワイルド隊員のリーダーぶりも見事でした。

印象に残った言葉でこういうものがあります。

「孤独は隊長たるものが当然受けるべき罰」
そして、部下に信頼され、成功が期待できれば大いに勇気づけられるとも言っています。

こういう台詞もあります。
「命令することだけに満足せず、彼はほかの者と同じように活動し、またしばしばそれ以上に働いた」

立派です。リーダーのあるべき姿でしょう。

リーダー論とは別にぼくが興味を惹かれたのは、先日読んだ戦記「私は魔境に生きた」と同様に、人間の生きることへの執念です。
エンデュアランス号の遭難はおよそ2年にわたりますから、飢餓がどんどん深刻になっていくんですね。
こういう限界状況になると人はほとんど動物みたいになってしまいます。
しかし秩序が保たれるのはなぜでしょう?

強いリーダーの存在もあるし、一人ひとりの倫理観もあるでしょう。
しかし一番重要なのは知性ではないでしょうか?
お互い同士が助け合うことが、結局、自分を生き延びさせることにつながるのです。
それを理解できる知性が何よりも重要なのでしょう。

イギリスでは大変有名な本、有名な探検家のようですが、ぼくはまったく知りませんでした。
そもそもなぜ南極大陸を横断しなければいけないのかが分からない。
でもこれは、現代風に言えば、アポロ計画みたいなものではないでしょうか?

お師匠に勧められて読みましたが、ぼくもみなさんにお勧めします。