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「G2 vol.11 」講談社2012年09月22日 22時37分09秒

G2 vol.11
Amazonから届いたので早速ページを繰りました。
全部はまだ読んでいませんが、面白そうなところから順番に。

工藤美代子さんの「うつ病放浪記」。
工藤さんの文章を読むのは実はこれが初めてですが、さすがですね。
とても上手いと思います。
女性らしい綺麗な筆致です。
で、内容は・・・・・。

ぼくの医者として常識から言うと、ここに出てくるような医者というのは見たこともなければ聞いたこともないし噂にも耳にしたことがありません。
これは作り話ではないかと思ってしまいます。
だけど真実なのでしょう。
その理由も大体推測できます。
それは工藤さんが東京に住んでいるから。
なぜ東京だとこうなのか?
ま、それは詳しく書くのはやめておきます。
しかし余りの医療のレベルの低さに呆然唖然脱力。
これ以上はノーコメントにしておきます。

講談社ノンフィクション賞の選考会。
受賞した2作品が素晴らしいことはよく分かりました。
ぼくも「ネットと愛国」を読んでみましょう。
だけど、落選した作品に対する批評の厳しさはどうでしょうか?

本多勝一さんは、よくない作品はよくないと、はっきり論評することがいい書評と昔、書いていました。
ぼくもそう思ってこのブログには書き放題でした。
しかしこの1年くらいで考え方が変わり、本のいいところを見付ける「眼力」が試されるのが書評と考えるようになりました。

だから最近は、実際にそういうふうにしています。
どんな本にも必ずいいところがあるので、それを掬い上げるようにしています。
で、この選考会に戻りますが、ここまで貶してしまうと、それは自身に返ってきてしまうように思えます。
作家さんだって本を書くことで、生活をしている訳ですから、これはちょっとどうか・・・。
そこまで問題がある作品ならば、候補に挙げなければよかったのにとも思ってしまう。

今年の開高健ノンフィクション賞の最終選考作品は、どれが賞を取ってもおかしくないような高レベルだったそうです。
なにかもったいない話です。

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