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「私戦」 (河出文庫) 本田 靖春2012年09月15日 23時17分27秒

私戦 (河出文庫)
ぼくが7歳の時に起きた事件を描いたノンフィクションです。
「金嬉老」事件ですね。

本田靖春さんが、かなり前に書いた本ですが、このたび、河出文庫から再版されましたので読んでみました。

この事件における本田さんのジャーナリストとしての態度もとてもよく表現されていると思いました。
隠れた秀作だと思います。

この当時と、現在を比べてみると、歴史が進歩した部分と、退歩した部分があることが実感できると思います。
解説の青木理さんもそのことに触れています。
青木さんの文章で、金嬉老の「その後」を知ることができ、感慨深いものがありました。