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「ピンポンさん」 (角川文庫) 城島 充2012年08月15日 20時33分19秒

ピンポンさん (角川文庫)
こういう本を読みました。
ぼくは卓球をやった経験はほぼありませんが、弟は中学生の時に全国大会まで行ったことがあるので、卓球にはなんとなく親しみがあります。

そしてこの本も大変面白く読みました。
一番感心したのは、よくここまで取材したなあという聞き取りの分厚さです。
卓球場を経営する「おばちゃん」という語り部に、何度も何度も話を聞いたのでしょう。

なぜこの本が面白いかというと、主人公の荻村さんの性格が悪いからだと思います。
ストイックでシニカルで、全然人望が無い訳でしょ?
そういう強烈な個性が本を面白くしています。

後半は卓球の話ではなくて、政治、つまりピンポン外交の話。
ピンポン外交なんて言葉、今の若い人は知らないかな?
ま、いずれにしてもこの辺も面白いのです。
だけど作品として考えると、前半と後半であまりにも異なることを描いているように思えます。
悪くないのだけど、読んでいて据わりの悪さを覚えました。

本の終わりにいくつもの「if」が出てきます。
だけどあれは不要です。
世の中などというものは、すべて偶然の積み重ねです。
偶然だらけで必然でしょう。

さてタイトルの「ピンポンさん」。
なるほど、最後の方まで読んでやっと意味がわかりました。
だけど、ちょっと他にもタイトルの考えようがあったのでは?
まさかノンフィクションとは思わないタイトルだし、荻村さんの人生と比べて軽すぎると思うなあ。
もったいない感じがします。

隠れた傑作という作品です。

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