簡単アクセスカウンター
アクセスカウンター
パジャマネットパソコンサプライキッズ洋服成犬用フードチワワの服マタニティグッズおっきくなぁれ販売PCショップベビー服販売PCアプリ

ぼくが感動したこと2012年06月21日 19時32分22秒

ぼくはこれまでに三冊の本を講談社さんから出版させていただきました。
それらの原動力は、自分が実際に体験した感動にあります。
だけど、もちろん、ぼくが味わった感動は、本に書いてあるものだけではありません。

本に描いたのは、小児がんの子どものたちの物語です。
だけどドラマは他にもあります。

忘れられないのはK君の闘い。
胆道閉鎖症で、通常の手術では経過が悪く、ママからの肝臓移植が必要になりました。
千葉大病院の歴史で初めての肝臓移植。
その準備のためにぼくたちがどれだけ多大な辛苦に耐えたかはここで書く必要はないでしょう。
京都大学から田中先生をお招きして、千葉大病院の総力を結集して手術に臨みました。
その壮絶な手術は筆舌に尽くし難いものがあります。

手術が終わってICUに収容されたK君。
だけど、ドレーンと呼ばれる排管からはドバドバと大出血。
正直に言います。
ぼくはこの子は助からないと思いました。
なぜならば、術後出血というのは大変その後の経過が悪いもので、助かった子どもを見た経験が無かったからです。

肝移植のリーダーを務めた先生はもう一度お腹を開けようと言いますが、ぼくは、諦めざるを得ない可能性も頭をよぎりました。
その時に、小児外科のリーダーであったO先生が、両親の意見を聞いてみようと発案しました。
ICUに、パパと肝臓を摘出されたばかりのママが車椅子でやってきました。
その時の両親の神々しい姿。
どんなことがあっても、うちの子どもを助けてくださいという決然たる態度。

ぼくは猛烈に感動してしまいました。
こんなに意思の強い両親の姿を見るのはぼくの医者の人生でも初めてでした。

再手術を行い出血をすべて止めて、K君は命を手に入れました。

あの時のパパとママの姿。
決然たる美しい姿。
ああいう感動を本にして伝えることができればいいなと、心の底から思います。