「随筆集 一日」(文藝春秋)西村 賢太 ― 2012年06月04日 20時24分55秒
これは面白くてあっと言う間に読んでしまいました。
薄い本だし。
だけど中身は濃い。
随筆集ですが、「一日(いちじつ)」というのは、この中に含まれる一つの作品のタイトルです。
それは、本全体のタイトルになっています。
なぜでしょう?
答えは簡単です。
この「一日」という随筆の文章の完成度が、ほかの随筆とは段違いだからです。
もしそのことがこの本を読んでも見抜けないならば、そういった方は今後西村さんの本を読んでもあまり意味はないでしょう。
西村さんの文章(私小説・随筆)の特徴はどこにあるか?
それはリズムです。
五七五七七を詠うようにリズムがあり、それが読み手に快感を呼び起こすのです。
「結句なになに」とか「はな、なになに」とか「根がなになにで、なになにに出来ているなになには」など、実にうまくリズムが考えられています。
おそらく相当推敲を重ねるのでしょう。
こういう文章を読むとやはり純文学の書き手は侮れないとつくづく感じ入りざるを得ません。
興味があまり無い人でも、本屋さんで「一日」の章だけでも立ち読みしてみて下さい。
薄い本だし。
だけど中身は濃い。
随筆集ですが、「一日(いちじつ)」というのは、この中に含まれる一つの作品のタイトルです。
それは、本全体のタイトルになっています。
なぜでしょう?
答えは簡単です。
この「一日」という随筆の文章の完成度が、ほかの随筆とは段違いだからです。
もしそのことがこの本を読んでも見抜けないならば、そういった方は今後西村さんの本を読んでもあまり意味はないでしょう。
西村さんの文章(私小説・随筆)の特徴はどこにあるか?
それはリズムです。
五七五七七を詠うようにリズムがあり、それが読み手に快感を呼び起こすのです。
「結句なになに」とか「はな、なになに」とか「根がなになにで、なになにに出来ているなになには」など、実にうまくリズムが考えられています。
おそらく相当推敲を重ねるのでしょう。
こういう文章を読むとやはり純文学の書き手は侮れないとつくづく感じ入りざるを得ません。
興味があまり無い人でも、本屋さんで「一日」の章だけでも立ち読みしてみて下さい。
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