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ワインを飲む2012年06月01日 19時29分00秒

赤ワイン
山梨の赤ワインが実に美味しい。
ここのところ、ずっと135mlのビールで我慢してきましたから、たまには良いでしょう。

昨日はブログを書かなかったけど、実はそれは「ASAHIネット」のせい。

書いてアップしたのですが、画面に現れませんでした。
ちゃんと品質管理して欲しいものです。

Colnagoエムで自転車通勤2012年06月02日 22時37分28秒

Colnagoエム
ここのところ土曜日はたいてい自転車通勤しています。
往復で10km弱ですから、全然運動にはなりません。
この程度でぼくが痩せたなどと、皆さん誤解しないで下さいね。

さて今日使った自転車は、Colnago社の「エム」というクロスバイクです。

イタリアの老舗、名門ブランドです。
この「エム」というクロスバイクは入手が極めて困難。
日本に輸入されるとたちまち売り切れてしまうからです。

「エム」の特徴は、アルミフレームでありながら、アルミとは思えない程、細いフレームで作られていること。
トップチューブが長いため、全体が流線型に見えます。
細いフレームは軽い重量につながっており、クロスバイクというよりも、フラットバー・ロードに近いという見方もあります。
ですがタイヤは700X28Cで、安定感もかなりあるのです。

とにかく探して探してどうしても入手できず、来年のモデル待ちかなと思っていたら、船橋のあるお店でひょっこり対面しました。
サイズも我々夫婦にちょうどぴったり。
色も、欲しかったアップルグリーン。
即、買ったのでした(数カ月前の話)
値段は書きませんが、かなり高いです。
はい、そのうち20%くらいはブランド代でしょうね。

え? 無駄遣い?
皆さんだってブランド物のお財布とかバッグとか持っているでしょ?
あれと同じです。

さて、乗り心地は?
良いですね。アルミなんだけど、硬さを感じない。
滑らかで弾力がある。
もちろん、ロードランナーではないのでスピードは出ませんが、通勤にはちょうどいい。
早くも愛着がたっぷりと沸いています。
これは絶対に売らないぞ。

「キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち」(講談社文庫) 平敷 安常2012年06月03日 14時06分07秒

キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち
文庫本になったので読んでみました。
上下巻で優に1000ページを越す大著です。
読むのに時間がかかりました。

ベトナム戦争の10年間の取材経験の回顧録です。

この本で一番良いのは平敷さんの文章です。
ジャーナリストがよく使う表現方法ですが、文章を「現在形」でまとめる。
読み手は、平敷さんと一緒にベトナムの現場にいるように感じることができます。
それと同時に分かりやすい解説も加わっていますから、40年も昔のベトナムの状況が理解しやすい。
ま、要するに文章がうまい訳です。

そして良い点がもう一つ。
それは平敷さんの人柄。
「キャパになれなかった・・・」というタイトルからして、彼の人間性の謙虚さが出ています。
もちろん、タイトルだけでなく、多数の記者とコンビを組む中で、彼の性格の良さは文章のあらゆるところから滲んで出てきます。

しかし40年前の経験を、取材メモが残っていたとは言え、この精密さ、このボリュームで書けるというのはすごいことだと思います。

取材をして、何かを探求するというノンフィクションももちろん素晴らしいのですが、自分の人生には誰しもドラマがあるはずです。
そのドラマを簡単になぞるのではなく、奥の方まで覗き込めばこういった深みのある作品が生まれるのでしょう。

しかし本書が完璧無比の作品と手放しで賞賛することも、ぼくにはできない部分があります。
それはやはり「ベトナム戦争」に対する歴史認識です。
沢田教一には、難民家族への温かい眼差しがあったと筆者は誉めています。
では、平敷さん自身はどう考えていたのでしょうか?
そのあたりは、本書の趣旨には当てはまらないので、別の本に書いてあるのかもしれませんね。

「随筆集 一日」(文藝春秋)西村 賢太2012年06月04日 20時24分55秒

随筆集 一日
これは面白くてあっと言う間に読んでしまいました。
薄い本だし。

だけど中身は濃い。

随筆集ですが、「一日(いちじつ)」というのは、この中に含まれる一つの作品のタイトルです。
それは、本全体のタイトルになっています。

なぜでしょう?
答えは簡単です。
この「一日」という随筆の文章の完成度が、ほかの随筆とは段違いだからです。
もしそのことがこの本を読んでも見抜けないならば、そういった方は今後西村さんの本を読んでもあまり意味はないでしょう。

西村さんの文章(私小説・随筆)の特徴はどこにあるか?
それはリズムです。
五七五七七を詠うようにリズムがあり、それが読み手に快感を呼び起こすのです。
「結句なになに」とか「はな、なになに」とか「根がなになにで、なになにに出来ているなになには」など、実にうまくリズムが考えられています。
おそらく相当推敲を重ねるのでしょう。
こういう文章を読むとやはり純文学の書き手は侮れないとつくづく感じ入りざるを得ません。

興味があまり無い人でも、本屋さんで「一日」の章だけでも立ち読みしてみて下さい。

嫁に怒られる2012年06月05日 22時17分26秒

昨年の12月からダイエットに取り組み毎晩口にする酒類は135mlのビールだけでした。
ダイエットは終了した訳ではないのですがある程度の減量には成功し現在は徐々に食事を増やしています。
それで太ることはありませんけど。

それに関連してという訳ではありませんがここ数日はワインを飲んでいます。
今夜はなぜか家内がハーフボトルの白ワインを用意していました。
フルボトルでない理由を聞く前に家内は長女を迎えに駅へ車を走らせてしまいました。
次女と二人残ったぼくは勢い良くワインをすべて完飲。

帰宅後家内はぷんぷんにふくれています。
ぼくと一緒にワインを飲みたかったそうです。
そうならば前もってそう言ってくれればいいのに。
がしかし結婚して16年。
ぼくはこれまでに一度も家内に逆らったことがありません。
嫁さんの言うことを黙って聞いていれば我が家は安泰です。
なので今日もごめんなさいと低姿勢でした。

ワインの後にヨーグルトを注文したらそれは食べ過ぎ!と一喝されてしまいました。
はいはい分かりました。

しかし嫁の尻に敷かれる人生というのは実に気楽であります。
一切の面倒がない。
ぼくは結婚した瞬間にキャッシュカードを取り上げられてしまいました。
それも何の相談もなく。
我が家ではぼくはお茶も淹れられない。
自分の下着がどこにしまってあるかも知らない始末です。
完全に嫁に頼っているということですね。

そういう意味も含めて家内には健康で長く生きて欲しいのですが彼女には持病があります。
不整脈です。
特に精神的なストレスがかかるとけっこう辛い不整脈が出るようです。
ストレスとは何かと言うとそれは他人と会うこと。
嫁にとって一番幸せな状況とは家族と一緒に居ることだそうです。
そんな不整脈もぼくと共に自転車を漕ぐようになってかなり減りました。
やはり薬よりも自転車という諺は本当のようです。

さて明日以降は怒られないように気をつけようっと。

英国王のスピーチ2012年06月06日 22時44分23秒

今日は映画を観ました。
面白かったです。
しかし何かがちょっと足りなかった気もします。

映画も本も一番大事なのは作者の言葉なんですね。
溢れるような言葉の洪水。
そういうものがどんどんと沸きだして作品というのは完成度が高まるのだと思います。

そういう部分で言うともっと豊饒に訴えるものがあっても良かったかなと少し思います。

「東電OL殺人事件」(新潮社)佐野 眞一2012年06月07日 22時26分20秒

東電OL殺人事件 佐野 眞一
15年間刑務所に収監されていたマイナリさんが事実上無罪となって釈放されました。
誤った判決を下した裁判官や検事そして不十分な捜査をした警察はどうやってこの15年を償うのでしょうか?

この本は今から12年前に購入し現在もぼくの書棚に納まっています。
ぼくは基本的に本を蒐集する趣味はありませんから本が本棚をはみ出せばその本は売られるか(泣く泣く)捨てられる運命にあります。
ところがこの本は12年間存在し続けています。
なぜでしょうか?
何か心にひっかるものがあったのでしょうね。良い意味で。

逮捕前のマイナリさんが勤めたいたのはぼくが大好きなインド料理屋さん。
そこでマイナリさんを見かけたのかどうかは自分で分からないのですが何かの縁を感じることは事実です。
DNA鑑定という現代科学の最先端がマイナリさんの無実を証明した訳ですからサイエンスはやはり重要。
人の命を救いますね。

ちょっと最近は専門書2012年06月08日 23時26分07秒

勉強したいテーマがいくつかあるので専門書を何冊か買い求めました。
さすがに専門書の書評はここで書きませんのでしばらくは面白いレビューはアップできないでしょう。
開業医とは言え勉強も必要なのでこの先しばらくはブログがつまらないかも知れません。
どうかご容赦のほどお願いします。

存在の耐えられない軽さ2012年06月10日 20時30分47秒

この映画は、露骨な性描写で有名で、また、売る側もそれを宣伝惹句に使っています。
だけどそういう映画ではまったくありませんでした。
メロドロマとも言えるし、純愛映画とも言えます。
性描写は比較的多く出てきますが、全然リアルではありません。
だってリアルに表現したらアダルトビデオになっちゃうでしょ?
だからそういった場面はほとんどお遊戯レベルでした。

主人公の脳外科医は女にだらしないのですが、彼の三白眼の表情がとても性格をうまく象徴していました。
ヒロインの女性は本当に可愛らしい。いたいけでしたね。

この映画を見ていて僕はある映画を思い出しました。
日本映画の「浮雲」です。
あれも究極のメロドラマ。
なんだかとても似ていると思いました。

しかしまあ、このDVDのジャケットはどうにかならないのでしょうか。
下品極まりありません。
だいたい、食事と排泄と性は人に見せるものではありません。

「3日間命の輝き―天使になった娘がのこしたもの」(スターツ出版)千住 英正, 千住 ますみ2012年06月11日 20時49分23秒

3日間命の輝き―天使になった娘がのこしたもの
18トリソミーで最愛の娘を生後3日で失った両親の手記です。
なんだか読んでいるうちに、ぼくの長女と次女の間で、死産となった娘を思い出してしまいました。

24週、620グラムで産まれてしまって、産科の先生からは死産と言われた。
だけど、心臓は動いていたんです。
10分くらいかな。
生後10分の命だ。

「ももみ」という名前をつけて、お墓を作って葬って。
1998年12月9日のことだ。

会いたいなあ。どこで何をしているんだろう。