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文藝春秋4月号2012年03月13日 22時03分42秒

文藝春秋4月号
西村賢太さんと田中慎弥さんの対談が読みたくて購入しました。
この対談を読むと、田中さんがかなり普通の人だということが分かります。
東京都知事を揶揄した発言はかなり無理をして発したものではないでしょうか。
内心びくびくしながら、、、とか。

一方で、西村さんは、わざとじゃないと思えるくらい能天気であけすけな発言が多い。
露悪的? 天然? いや、やっぱりこれは演じているのでしょう。
普通は恥ずかしくて喋らないことを堂々と語っています。

たとえば、「ニコニコ動画」で報道されると本の売り上げが10万部違うとか、一般の人に声をかけられて「僕って著名人?」と喜ぶとか、改行を多くすれば原稿料が稼げるとか。
収入の話もしています。
住民税が600万円とのことですから、西村さんの課税所得は6000万円ということですね。
毎週100万円単位で金が入ってくると言っていました。

こういう話はちょっとぼくには恥ずかしいのですが、この辺は西村さんの「精神的露出狂」の部分でしょうか。
ま、とにかく面白く読ませて頂きました。

他の記事では読売新聞の渡邊恒雄さんの論文が面白かった。
もちろんぼくは、この方と政治信条が180°反対ですが、読者を説得する書き方を知っている人だと思います(もし、ゴーストライターならば、語り方)。
「日本を蝕む大衆迎合政治」というタイトルですが、彼の口からこんな言葉が出てくるとは思ってもみませんでした。

別の特集では、「歴代総理連続インタビュー」。
中曽根さん、村山さん、麻生さんが語っていますが、オレの時はこんなに良かった、それに比べて今は・・・という口調で一致しており、総理大臣も会社の社長も大学の教授も、みんな同じ。
過去の栄光にすがりついて生きていくというのは、本当にみっともない、カッコ悪い、はっきり言えば、醜い生き方です。

どんなに歳をとっても未来に生きなくちゃ。