歴史は必ず進歩する！　医師・松永正訓のブログ

ぼくのこれまでの人生。
思えばコップの中のような狭い世界で生きてきたと、最近、つくづく思います。
こういうことを書くと、以前に所属していた大学病院の悪口かと詰問されたりしますが、そうではありません。

辻元清美さんが、こんなことを言っていました。

「一議員なら権力のチェックをすればいい。
大臣は、時の政権の政策を実行すればいい。
でも、総理大臣になったら『統治』をする。
統治とは考え方が違う人、相反するイデオロギーを持つ人をも守ること。
そして、やりたい仕事だけでなく、やりたくないことでも妥協しつつ利害関係を調整することなんです」

なるほど。考えさせられる言葉です。
君臨する人はたくさん見たけど、辻元さんの言う統治をする人間なんて一人も見たことがないな。

だけど、「考え方の違う人を守る」、それってぼくがさんざん組織の中でやってきたことだな。
そうか、ぼくの力で組織は成り立っていたのか。

みなさんが所属する組織でも、誰が、「考え方の違う人を守っている」のか、よく見極めることが重要です。
単に君臨しているだけならば、スターリンと一緒です。