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わが千葉大医学部ラグビー部 その42011年08月26日 20時43分49秒

ぼくが4年の時に、O君がキャプテン、Y君がバックスリーダーを務め、わが千葉大医学部ラグビー部は「関東医歯薬リーグ」で3部を死守しました(全部で5部あり、それぞれ6校ずつが所属)。
前に書いた通り、この1年でクラブは近代化への道を歩み出しましたので、スーパースターのような部員はいなくても勝てるようになっていったのです。

そしてぼくが5年生の時、わがチームは3部で優勝し、2部との入れ替え戦に勝利し、2部に昇格しました。
ここで普通は「引退」となるのですが、足首の靱帯を切断して、公式戦を全休したぼくは不完全燃焼でした。

そこで、6年生になっても「現役」を続けました。
6年生が秋の公式戦に出場すると医師国家試験が間近に迫るため、これは大変な精神的な負担を強いられます。
ですから前例はなく、ぼくはクラブ創設以来、はじめて6年生で公式戦に出場したことになります。

2部に昇格したわがチームはリーグ戦を勝ち続け、ついに1部との入れ替え戦に出場することになりました。
相手は日本大学松戸歯学部。
前半は0対0の均衡した試合になりました。

後半になり残り時間も少なくなり、わがチームはゴール前でペナルティーを犯します。
相手チームはペナルティーゴールを選択。
ぼくたちはゴールラインの内側で相手のキックを待ちます。

相手のキッカーがキック。
蹴った瞬間にボールはゴールをそれて、ぼくらはほっと安堵のため息。
それたボールはぼくに向かって飛んで来ます。

そのボールに触らなければ、ボールはエンドラインを越えて行きますから、それでOK。
だけど、目の前に飛んで来たボールを、まるで避けるように手を出さなければ、相手チームに舐められるのでは?
フルバックという守りの最後の砦を務めるぼくは、瞬間的にそう思ったのです。
たぶん、0.5秒くらいの逡巡。
迷って両手を差し出したら、ぼくはそのボールを取り損ねたのです。
「ピピー!」と笛が鳴ってレフリーが「ノックオン!」。

ぼくは思わず大声で「え!」と叫んでしまいました。
わがチームの全員が呆気に取られているうちに、5メートル・スクラムを組むように言われ、相手チームのナンバー8のサイドアタックで、わずか3秒くらいで一気にトライを取られてしまいました。

そのまま逆転は叶わずに、わがチームは0-4で敗北。
要するにぼくのミスで負けた訳です。
ひどいショックを受けましたが、でも、ま、ここまでよくやったかなとも思いました。
ぼくが入部した時代のラグビー部なぞ、1部のチームと闘えばコケ負けでした。
それがここまで来られたのですから、十分かもしれません。
ガイド・フォー・プレイヤーズを執筆したプライドもあった。

さて、千葉大学医学部ラグビー部のホームページで、過去の戦績の欄を見ると、この試合だけ、敗戦という結果は書いてあるもののスコアが抜け落ちています。
なぜでしょうかね。

しかしこのホームページ。
部員の写真が大量にアップされていますが、明らかに酔っ払っている若者の写真も多数。
あまりの品の無さに呆れ果てます。
親が見たら嘆くでしょう。

ま、クラブは学生のもの。
お金も口も出さないようにしましょう。