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「1993年の女子プロレス」(双葉社) 柳澤 健2011年08月14日 19時00分57秒

1993年の女子プロレス
450ページ以上もある、重たい本です。

女子プロレスに興味があって読んだわけではありません。
柳澤健さんの筆力に興味があって購入したのです。

ところが本を手に取ってみると、内容は13人の女子プロレスラーに対するインタビューから成り立っていました。
柳澤さんはもっぱら聞き役です。
糸井重里さんみたいに、ひたすら相づちをうって相手の言葉に耳を傾ける。

もちろん、こういうスタイルも悪くないのですが、インタビューってすごく難しいんですよね。
相手から特定の言葉を引き出したいインタビューもあるし、その人が語る言葉なら何でも面白いというのもあるし。

この本の出来はけっこう良かったと思いますけど、それは柳澤さんが良かったのか、レスラーが良かったのか、それは正直なところ分かりませんでした。

永沢光雄さんの「AV女優」が成功したのは、インタビューで人間を引きずり出したからだと思います。
AV女優という仕事よりも。
だけど、本書では「女子プロレス」あるいは「全日本女子プロレス」という会社に拘りましたよね。
そこに違いがあるのかと思います。