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「裁かれた命 死刑囚から届いた手紙」堀川 惠子 (講談社)2011年07月03日 18時09分44秒

「裁かれた命 死刑囚から届いた手紙」堀川 惠子 (講談社)
昨年、講談社ノンフィクション賞を受賞した堀川惠子さんの、受賞後第1作です。

死刑囚から、彼を断罪した元検事に届いた手紙。
そこには「感謝」の気持ちが綴られていました。
なぜ、その死刑囚はそんな手紙を書いたのか?

そんな素朴な疑問を出発点に、堀川惠子さんの綿密で膨大な取材から、壮大なドラマが幕を開けます。

講談社ノンフィクション賞を受賞した「死刑の基準」も傑作でしたが、本作品はそれ以上かもしれません。
もう一回、受賞してもいいくらいの素晴らしいノンフィクションです。
着眼(企画)・取材・筆力、どれをとっても最高レベルの出来映えです。
こういう本を読むと、ノンフィクションの面白さ、事実の重さが本当によく分かります。

人を裁くことの意味とはなんでしょうか?
ぜひ、一読をお勧めします。