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「スラムドッグ$ミリオネア」2010年05月03日 19時31分55秒

午前中にアリオさんに行って買い物を済ませ、午後からはゆっくりと映画を観ました。
「スラムドッグ$ミリオネア」。
傑作だと思います。

観る前はミステリーかと思っていましたが、実はこれは恋愛ドラマ。
「運」の話ではなくて、「運命」の話なんですね。

アカデミー賞を8部門受賞したのも頷けます。

しかし映画として欠点が無いわけではありません。

一つは主人公ジャマールが、ラティカをなぜここまで愛し続けることができたかという最大のポイントの描写がちょっと弱い気がします。
それはおそらく幼年期の出会いと別れにすべてが詰まっていたはずですから、そこをもっと丹念に描いても良かったと思います。

もう一点は、編集。
映画は「拷問」の場面から始まりますが、こういうミステリー仕立ては必要だったでしょうか?
一気に「最後の一問の手前」までクイズを見せて、そこで拘束されて、過去のすべてを振り返る方が良かったのでは?
その方が、シンプルだし、最初から主人公に感情移入しやすいし。

さらに細かい点をつけ加えれば、前後の編集がうまくまとまっていない点がいくつか見られました。
映画って、本と違って、後で書き直しができないからこうなるのですね。
特典映像の「削除シーン」を見るとそれがよく分る。
撮影の時点では、違ったニュアンスの展開を監督は考えていたことが分ります。

しかし歴史的な傑作であることには変わりありません。
多くの人が観れるように、安い値段でDVDを売ればいいのに、豪華な仕様で、2859円もしました。
付属の解説とか写真集とか、僕にはまったく不要。
そう思っている消費者はいっぱいいるはずです。
販売元も文化を利用して商売しようなんて考えて欲しくありません。

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