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忘れないように、草深先生2009年10月06日 23時51分01秒

先日、日大・小児外科の教授、草深先生の訃報に接し大変なショックを受けましたが、その思いは時が経っても薄れることはありません。

草深先生とは「飲み友達」でも無ければ、「個人的な悩みを打ち明ける友人」でもありませんでした。
しかし同世代・同年代として、共に小児がんに立ち向かった仲間ですから、言って見れば「戦友」でしょう。

日本小児外科学会に所属する2500人の医師のうち、いわゆる「名誉会員」という称号を得ている方は、お亡くなりになると追悼記事が学会誌に掲載されます。
しかし草深先生のように年齢の若い現役バリバリの先生にまさかのことがあっても、学会から我々会員に連絡が来るなんてことはありません。

そういったことは、日本外科学会でも日本小児科学会でもやっていないでしょう。
しかし小児外科学会なんて、こんなにも小さな学会なんだから、全会員にメールで訃報を送れないものでしょうか?

僕はお線香をあげることができなかったこともショックでしたが、日本中のほとんどの小児外科医に知られずに先生があの世に旅立たなくてはならなかったことも辛かった。
研修医だろうが教授だろうが、人の記憶に刻まれないというのは何とも切ない。

改めて草深先生のことを記したのは、つい先日、1通の手紙をもらったからです。
差出人は、僕が直接には知らない人。
その方は、僕の書いたブログでの追悼文を読んで、心に感じるものがあり手紙をくれたそうです。
草深先生を偲んでいる人は、この世にいっぱいいます。
せめて僕は、ずっとずっと忘れないようにしたいと思います。

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