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遠くからの患者さん2007年05月31日 20時48分49秒

今日は東京から患者さんがお見えでした。
昨年、岐阜からお見えになった患者さんがいましたので、それに次ぐ遠距離からの患者さんです。
インターネットで調べてお見えになったそうです。
内輪の話しで恐縮ですが、現在、日本小児外科学会では「小児外科専門医の名称を手術を毎年行なっていないと更新できない」とか「病院・医院の看板から小児外科の文字が消える」といった話題でザワザワしています。
本当に患者の視点に立つならば、患者が本当に必要としている医者のもとへ辿り着けるようなシステムを考えるべきです。
「annular pancreas」って何のことか分かる小児科医っていないでしょう。
小児外科医ってたくさん必要では無いかもしれませんが、いなくちゃ困るんです。

今度、厚労省は『総合医』というのを作るそうです。資料を見ると、内科と小児科ができることを言うそうです。それって、いま現在の「小児科も標榜する内科医」となんの変わりも無いじゃないですか?
小児科医が研鑽を積んで大人も診る? そんなこと無理ですよ。だって、大人の3大死因の病気を小児科医は診たことがないですから。
また、簡単な傷の手当もできるように、、、なんていう記事もありましたが、、、あのねえ、、。
外科医が簡単な傷の手当をできる理由は、複雑な手術を数100例、数1000例経験しているからなんですよ。
簡単な傷の処置を研修できる病院なんてありませんよ。外科医として修練しなくては、簡単な外科の処置はできません!
がんばれ、厚労省。もっとお勉強しましょう。