アクセスカウンター
アクセスカウンター

医師の数は足りている2007年05月18日 21時06分47秒

医師不足解消のために政府・与党協議会はいろいろと対策を練っているようです。
しかし、新聞を読んでいるとここでも彼らは問題の本質をさっぱり分かっていません。
医師の数は足りています。
足りないのはポスト(就業枠)です。
医師の激務を解消する手段は簡単です。もう一人、医師を多く雇えば良いだけの話しです。ところが、この話しはタブーなのですね。余計にお金がかかるような改革は絶対に行なわれません。
考えても見て下さい。一つの病院に小児科医が7人雇われたとして、彼ら7人で当直を回すと1週間に1度は当直を行なわなければなりません。
医療行為という一歩間違えると生命に直結して、訴訟にもなりかねないこの仕事を眠らないで徹夜でこなすのですよ。
ましてや、7人も医師のいない病院では1週間に2回以上徹夜をしなくてはなりません。
一般のサラリーマンの皆さんに聞きたい。
こんな過酷な仕事をしたことがありますか?
これが40歳になっても50歳になっても続くんですよ。
ですから、もう一つ、ポストを作りなさい。
それから、ベッド占床(稼働)率なんていう訳の分からない「経済の論理」を小児医療に持ち込まないでもらいたい。
こんなものは、小児医療の「し」の字も分かっていない人間の考えることです。肺炎の子どもが明日、予定入院するのですか??
こういったことを最初に問題にした千葉大病院の病院長って一体誰なんですかね。お勉強がたりません。しかし、今やもうこの流れを止めることはできません。
ベッド占床率が100%になって良いのですか?
かつて、小児外科のベッドが100%になった時に、大学病院の事務員の女性が出産して、産まれたお子さんが未熟児だったことがありました。
その子は受け入れ病院が千葉県内にどこにもなくて、神奈川まで搬送されました。満床になるってこういうことです。
大学病院なんて「医員」という日雇い労働の身分の医者が、搾取されながら過労死寸前まで必死になって働いています。良いポストがあれば、彼らはどんどん就職していきますよ。
地方に医師がいなくなったのは、これまでさんざん色々な方が指摘している通り、卒後臨床研修医制度を国が作ったからです。
この制度をやめれば、翌日から解決します。
国は医局と対決して一体、何を得ようとしているのでしょうか?

厚労省は、診療科の数を削ることといい、国民・患者にとって何にも良いことをしません。クニガキチント、やらなければいけないことがたくさんあります。
がんばれ、政府・与党・厚労省。
僕のブログを読んで勉強して下さい。