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短くともきらりと光る2007年05月01日 21時24分59秒

今日のクリニックには146人の患者さんがお見えになりました。
ママたちから口々に、「先生、頑張って下さい!」とか言われました。
開院と同時にカルテは行列状態となり、12時までの受付時間に80人の患者さんが列をなしました。午後2時からは健診・予防接種があります。
無理です。終わりません。
健診・予防接種の患者さんにはこちらからお電話を差し上げて、30分遅く来てもらうことにしました。
午後の診療は15時45分から始めましたが、その時点で再び列が出来ていました。もちろん、僕の休憩・昼食時間はありません。
診療が終了したのは19時30分。患者さんは2時間待ちでした。20時30分に片付けが終わって帰宅は21時でした。

初診の患者さんもけっこういましたが、あまりの診察時間の短さに不満だったのではないでしょうか。
僕は人を待たせるのが大っ嫌いなので、診察中も心が落ち着きませんでした。しかし、短くともきらりと光る診療ができたのかと言われると、内心忸怩たるものがあります。
今から考えると午前中の患者さんは60人くらいに制限して、午後に回ってもらうべきだったのかもしれません。また、こんなに混雑すると分かっていれば、健診・予防接種はゴールデンウイーク明けにすべきだったと思います。

それでもうちのスタッフ5人と家内がフル回転して、大きな混乱は無く診療は終了しました。
仲間の皆に感謝すると同時に、今日お見えになった146人の子ども達には少しでも早く体調を回復して欲しいです。僕はいろいろなことを反省して来年につなげたいです。

ビル・エバンスは首が90度2007年05月02日 15時14分57秒

You Tubeで視聴できるのは、もちろん、プロレスだけではありません!
ジャズだって動画で楽しめます。
ビル・エバンスは本当に首を90度に折り曲げて、うつむいてピアノを弾いていました。
キース・ジャレットは立ちながら悶絶しながらピアノを弾いていました。この悶絶の姿勢を見ていると、照井先生がキースの大ファンだというのが、すごく納得してしまいます。感性が同じなのでしょうね ^^。

200円で幸せ2007年05月03日 19時01分01秒

昨日から家族で近くまで出かけて来ました。
一家でいろいろと遊んで休日を満喫しました。当たり前の日常と、少しばかりの楽しい変化があると、心身ともに生き返ります。
でも、一番幸せだったのは、200円の綿アメをうちの子ども達が2人で同時に食べてる時の、弾ける笑顔を見ている時でした。
安い。
200円で幸せです。

ね、だから言ったでしょ?2007年05月04日 19時12分06秒

真の医療サービスは質の高い医療を行なうことです。ところが、最近の医療現場では、医療スタッフが患者にへりくだるような間違ったサービスが増えています。
医療機関はファミレスではありません。
以前のブログで千葉大病院でも患者さんの意識が悪い方に変わっている可能性を書きました。20代、30代の若い親の方がよっぽど礼儀をわきまえている。高齢の方々の一部の人たちの中には、尊大な態度をとったり、執拗に文句をつける人が見られます。
京都大学病院では、『患者様』という呼称をやめて『患者さん』に戻すそうです。副病院長の先生は、「『患者様』と呼ぶことが直接の原因ではないが、一部の人に誤った意識を助長しているような気がする」と言っています。京都大学では医療スタッフに対する暴言や暴力が増えたのだそうです。
ね、だから言ったでしょ?
現場の医者のほとんど全員が『患者様」という呼称は、むしろ慇懃無礼と思っていました。では誰がこんな呼び方を提唱したのか?これも実は厚生労働省なんですねえ。
千葉大病院は今後、どうするんでしょう?

『がんと向き合って』(上野創さん)2007年05月05日 20時04分28秒

今日の夕方、上野創さんの『がんと向き合って』という本を読みました。
1997年に上野さんは、26歳で睾丸腫瘍となり、診断時には多発肺転移のあるStage 4の状態でした。この方の闘病記がひときわ輝いている理由のひとつは、診断と同時に恋人から「プロポーズ」されて結婚したことにあります。
2人で病気と闘ったわけですね。
この本の巻末には奥さんの短い文章も収録されているのですが、これが感動的で泣かせます。
小児固形がんの治療を行なっていると、子どもからその闘病をどう思ったかを聞くことはほとんどできません(年長児に発症する白血病は別)。患者さんの率直な思いを聞くことができて、非常に価値ある時間を共有できました。
上野さん、3度目の再発が無いことを信じています。良い記事を書いて下さい。

社説21本2007年05月06日 18時36分07秒

憲法記念日の朝日新聞を読みましたか?
社説が21本も掲載されていました。日本と言う国家が「国益」を超えて、地球全体にどういう貢献ができるか、また、その貢献こそが日本と言う価値を高めるというのが、主旨です。
平和憲法は、その最大の武器です。
この憲法があるから日本は(かろうじて)世界から尊敬されているのです。
さすが、朝日新聞と言えるような久々に読み応えのある社説でした。今の朝日が左翼的と呼べるかどうか何とも微妙ですが、質の高さは十分に感じました。まだこういった新聞が残っていることは未来に向けて明るい気持ちになります。
違った意見も当然あるでしょう。
日本で最大の発行部数を誇る読売新聞の今朝の社説は、「集団的自衛権を認めよ」という内容と、「南京大虐殺って言ったって、その正確な数はたいしたこと無いかもよ」という2本でした。
こういった考えを持つ日本人は決して少なく無いでしょう。
しかし、この社説の質の低さ。僕でも書けます。というか、高校生時代の僕でも書けます。
このままだと、そのうち日本は中国の何番目かの州になってしまうと、以前に中川政調会長が言っていましたが、その通りだと思いますよ。
真に尊敬を受ける国を作っていかないと、あっという間に、アジアの盟主の座を奪われると思います。

余りにもお粗末! この社説2007年05月07日 18時48分05秒

ゴールデンウイーク明けで、クリニックの混雑はどうなるのかと思いましたが、普段の月曜日とあまり変りませんでした。80人ほどの患者さんがお見えになって、ほぼ定時に終了しました。

さて、今朝の毎日新聞の社説は、
『在宅医療 往診する開業医を増やそう』というタイトルでした。
あまりの現実を知らない幼稚な文章に、読んでいてヘナヘナになってしまいました。厚生労働省のお先棒を担いでいるだけの記事なのでしょうか。
記事にある通り、厚労省の思惑は医療費削減です。そのために、開業医に往診をやらせることと、在宅医療がどうあるべきは議論の立ち位置がまるで違います。
大学病院がなぜ数時間待ちで数分診療なのか?
なぜ、医者が過労死寸前まで働き医療ミスが起きるのか?
この筆者はその理由がまるで分かっていません。開業医が往診を行わないこととは何の関係もありません。
単なる頭痛で患者が大学病院へ行ってしまう?だから混む?
そんな患者さんは全体の中の0.1%にも満ちません。みんな紹介状を持って行っています。
この人は本気でこんなことを書いているのか?大丈夫ですか?毎日新聞。

在宅医療とはなんでしょう。在宅で「みとる」とはどういうことでしょう。
奥野修司さんの『満足死』を読んでみてください。

この社説は開業医に対して言います。
「もっと腕を磨き、もっと汗をかけ」
この言葉はそっくりそのまま、この筆者に返します。

ね!これも言ったでしょ!?2007年05月08日 20時02分06秒

僕のブログのことを言いたい放題だねと、揶揄する友人もいますが、ちゃんと考えて書いていますよ。僕の方に筋が通っていないと思えば、訂正したり削除したりしてますし。
ところで、かなり以前にJRのスイカというシステムは金儲けのトンデモ無いシステムだと文句を書きました。
まず、第一に1枚のスイカで家族の(複数の)グリーン券が買えない。
そして、腹が立って払い戻すと手数料210円を取られる。
そんなブログを書いて、1年が経ちましたが、僕とまったく同じ趣旨が新聞に載りました。まず、最初の方は、毎日新聞です。記者が書く意見のコラムで、1枚のスイカでグリーン券が1枚しか買えないのはおかしいと指摘されていました。
2番目の方は先日の朝日新聞の読者からの投書です。手数料210円は納得できないと書かれていました。
ね、だから言ったでしょ!?
でもねえ、僕、明日、新宿に行くんですよ。やっぱりスイカ、買おうかなあ。1年前に腹を立てて払い戻さなければ良かった、、、。
グリーン車に乗る時に数100円、安いんですよねえ。JRも人の横っ面を数100円でひっぱたく様な真似はやめて欲しいです。
うう、僕のプライドって数100円?

新宿歌舞伎町で一期一会2007年05月09日 22時39分45秒

午前中で診療を終えて、夕方から行って来ました新宿歌舞伎町。
毎日新聞の友人と、その彼の大学の先輩にあたる編集者の方と3人で歓談しました。その編集者の方、Hさんと言いますが、業界では大変顔が広く大きな人脈を持っているそうです。と、書くと何やら業界の黒幕みたいで怖いイメージですが、全くそういう人ではありません。人柄の温かさがそのまま顔に現れたような方です。そう言えば、昔、「男の顔は履歴書」という言葉が流行りましたが、そんなフレーズを思い出しました。
また、パワーも感じました。年齢は僕より14歳年上ですが、14年後の僕はきっと今のHさんに負けているでしょう。
3人の話しは、本や雑誌の業界の裏話で盛り上がり、次から次へと話題に事欠きません。これでは終わりがありません。また今度、飲みましょう。一期一会では無くて、一期多会といきましょう。
また、お店も良かった。山男の店です。
『わだち』と言います。
http://members.jcom.home.ne.jp/kabukicho-wadachi/
今から再会が楽しみです。

リッスン/中山康樹2007年05月10日 22時27分19秒

この間の日曜日、中山康樹さんの『リッスン』という文庫本を読みました。
中山康樹さんと言えば、知る人ぞ知る、知らない人は誰も知らない(あ、当たり前か)ジャズ評論家です。この人の自伝みたいな本です。
めっちゃ、面白かった。あっという間に読んでしまいました。この人の才能って、奥田英朗さんのセンスに似ているかもしれません。筆が勝手に面白いことを書いてしまうといった感じです。
真面目に真面目に書いていても、ついギャグが炸裂してしまうのです。
この自伝を読んで、中山さんが最終学歴が高卒であることを初めて知りました。そして、人間の才能とか能力とか知的パワーって学歴とは何の関係も無いということを改めて再認識させられました。
この人は何でこんなに文章が上手なのでしょうか。まったく嫉妬をおぼえるくらいです。
中山さんはある意味、ジャズに関しては書き尽くしてしまったでしょう。今後、どういったものを書いて行くか興味津々で見て行きましょう。