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個性的な開業医2006年08月26日 20時18分26秒

開院当初はセカンドオピニオン的に他のクリニックの先生の処方の妥当性を聞かれることがとても多かったのですが、最近、そういった質問はめっきり減ってきました。しかし、今日はじっくりと聞かれてしまいました。
その先生、その先生によってお考えがあるのでしょうから、僕は他の先生の批判めいたことは絶対に言いません。しかし、微妙な表現になるかもしれませんが、医者って必ずしも全員が同じ考えでは無いことは説明します。僕は開院に際して、「抱負は無い。普通の医療をやるだけ。」と言ってきましたが、そんな僕だって十分に個性的なのです。
たとえば、抗生剤の使い方の話しをしましょう。
みなさん、ご存知の通り日本は世界一の抗生剤消費国です。薬剤耐性の細菌が多いことでも世界一かも知れません。心ある小児科医や千葉大小児科感染班の先生たちのグループは繰り返し繰り返し、抗生剤の過剰投与を戒めています。
では、僕はどうでしょうか?もしかして使わなすぎるかもしれません。それぐらい、極端に使用しません。千葉県には僕が尊敬する小児科開業医の先生が何人もいますが、時にその先生の処方内容を知ることがあります。その先生たちの処方と比べても少ないようです。
では、少なければいいのでしょうか?いいえ、それも違います。必要な時はきちんと使用すべきです。正直に言いますと、ああ、あと1日早く使っていれば良かったと後悔したことが、何度かあります。
つまり、普通の医者を目指す、、、といっても僕だって十分に個性的な訳です。患者さんの立場からすれば、開業医とはホームドクターです。家の近所の先生です。個性的なのもけっこうですが、「普通の先生」であるほうが、嬉しいですよね。そんな訳で、少しでも「普通の先生」を目指したいと思います。同時に、『子どものお腹の中』に関しては万能であるという個性はもちろん、大事にしていきたいと思います!